「もうすぐ幼稚園に入園するのに、トイレトレーニングが終わっていない。どうしよう・・・。まったく準備していない!」と焦るママとパパが多くいます。実はトイレトレーニングにはコツがあり準備の方法もあります。そんなに心配しなくても大丈夫!!
トイレトレーニングの準備について、 保母さんが実体験をベースにトイレトレーニングの準備についてお伝えします。 トイレトレーニングの準備だけではなく、 制服やクレヨンなども必要ですし、基本的生活習慣である食事や着替えも大切です。
今回の記事を読めば、入園前のトイレトレーニングの準備はバッチリです。
目次
満3歳クラス、年少クラスのトイレトレーニングは個人差大!
最近では3年保育ではなく、満3歳児クラスを含めた4年保育に通わせる保護者が増えてきています。そんなときに基本的生活習慣の一つである排泄が一人でできるかどうかは大きな問題の1つですよね。実際に30人の園児が入園したら、半数以上のこどもがトイレトレーニングが途中の場合が多いです。“おしっこは出来るけど、うんちがまだ一人で出来ません。”
逆のパターンもあります。子どもの中には「おしっこはトイレで出来るけれどうんちが出来ず、うんちの場合は毎回オムツに履き替えないとしないんです」という子もいました。おしっことうんち、両方が完璧な子どもは本当に少ないです。
そもそも、トイトレを開始するにはおしっこの間隔が1時間半~2時間は開いていることが条件の一つになってきます。おしっこの量が少量で、30分~1時間に1回するようならば、トイレでの排泄も促しますが、まだオムツからパンツに変えることは難しいでしょう。そうでないと、いつもいつもトイレへの呼びかけをしなくてはなりませんし、洗濯物の量がすごく多くなって、保護者の方が大変です・・・。
おしっこの間隔があいて、初めて本格的なトイレトレーニングがスタートできるので、いくら保護者の方がやろうと思っても、子どもの身体の成長が追い付いていなかったら出来ません。トイレトレーニングの準備には、神経質にならなくて大丈夫。
トイレトレーニングが完了していても、入園後にできなくなることも・・・。
準備もしっかり、入園までにトイレトレーニングが完了している子でも、入園し初めての園生活を送ることで、“今まで出来ていたトイレができなくなる”ということは少なくありません。
「トイレが怖い」「自分の家じゃないので出来ない」「保護者と初めて離れて寂しい」など理由は様々ですが「あれ??今まではトイレでおしっこが出来ていたのに・・・。」と思うパターンの子もいます。園の先生たちにとっては、その辺のことはよくある話ですので、対応も慣れていると思います。園生活に慣れて時期が来れば出来るようなるので心配しなくても大丈夫のようです。
集団生活なので、周りの園児に影響を受けてトイレトレーニングがいきなり完了になることも!
当たり前ですが、園では集団生活を送ります。登降園時や活動前など、クラス単位で排泄の時間を設けている園も多く、みんなでトイレに行く時間があります。そのため、トイレに行きたくなくてもみんなが行っているから自分もトイレにいってみる。という時間ができ、排泄の失敗が少なくなる子も多くいます。家では自分一人なので嫌がられるとそれまでですが、園で周りの子に良い影響を受け、トイレトレーニングが一気に進む準備がそもそも不要になる場合があります。
バス通園の場合のトイレトレーニングとその準備はどうするの??
園バスを利用して園に通う子にとっては“バスの中でお漏らしをしないか”という点が保護者にとっては気になります。排泄の間隔がしっかりあいている子に対しては、乗車前に必ず排泄を行うように個別で呼び掛けてくれます。バスの乗車時間は長くても1時間くらいだと思うので、乗車前に排泄を済ませると、ほとんどの場合乗車中に失敗することはありません。万が一乗車中にトイレに行きたくなった場合は、スーパーやコンビニなどのトイレを利用する場合もあるようなので心配ありません。
それでもまだ心配な子に対しては、バス乗車時だけオムツというパターンもあります。その子にあった対応を園がしてくれると思いますので、今のトイレトレーニングの状況を先生に伝えて、どのように通園するかは相談し、しっかりとトイレトレーニングの準備をするようにしましょう。
入園前までにしておきたい最低限のトイレトレーニングの準備
幼稚園や保育園に入園するにあたって、昼間のトイトレが完了していなくても最低限出来ると良い項目としては、以下が考えられます。
- ズボンやオムツなどの着脱が自分でできる
- トイレに行くことを嫌がらない
- 男の子は出来るなら立っておしっこができる
- 女の子は自分でおしっこの後にお尻をふける
以上の点は最低でも出来ると良いです。
園には何十人と園児がいますので、一人の園児につきっきりになることが難しい場合も多くあります。個別にトイレへ行くように声かけをしてもらうと、自分でトイレが出来るとなると先生たちは助かります。
トイレトレーニング中の子は園では先生にお任せしますが、家庭では保護者の方が引き続き行う必要があります。家庭でのトイレトレーニングの準備としては、朝起きたらトイレ、お昼寝後にトイレ、お風呂の前にトイレ、寝る前にトイレなど、ルールを決めて、おしっこが出ても出なくても、まずトイレに行く習慣をつけることが大切です。
そして、トイレへ行くとご褒美シールが貼れる、トイレでしか遊べないおもちゃを作る、おしっこやうんちが出るとオーバーなリアクションで喜んであげる、トイレを楽しい場所にする、トイトレの絵本を読み聞かせるなど、保護者の方も今までいろいろな方法でトイレへと誘導してきたと思います。
引き続き、トイレでおしっこが出たときは一緒に喜んであげて、楽しくトイトレを進めていきましょう。保護者の方がイライラしたり焦ったりしていると、その気持ちはそのまま子どもに伝わります。大人になってもオムツの子はいないので、必ずトイレで排泄できるようになりますから、保護者の方も楽しく明るい表情でお子様をトイレへと誘導するようにしましょう。しっかりと準備をして楽しい園生活を送らせてあげたいですね。