お子さんを育児中のママやパパの頭を悩ませることが多いのは、おむつをはずすための「トイレトレーニング」ですね。トイレに興味を持ち始め、トイレトレーニングを始めてもいいかなと思ったら、おおらかな気持ちで進めていきましょう。トイレトレーニングでの失敗は必ずついてくるもの。失敗してもイライラする気持ちを出さないように心がけ、「大丈夫だよ。次はトイレでしてみようね」と優しく言葉がけをしてみてください。
今日はそのトイレトレーニングの中でも「女の子のトイレトレーニング」を成功させるために、おすすめしたい3つの実践ポイントについてお話ししたいと思います。
目次
女の子が好む雰囲気をつくり、トイレトレーニングを快適に
女の子は家族のまねやアニメのキャラクターのまねが大好きです。おもちゃ会社のアンケートで、5歳までの女児5人に1人が「遊びの中でなりきり遊びが1番好き」というデータが出ています。女の子のトレーニングには、ごっこ遊びやなりきり遊びを取り入れてトレーニングを始めてみるのが成功の秘訣です。
まずは一番近くにいる家族と同じように、自分もトイレでおしっこをしてみようと思わせることが大切。ママはもちろん、お姉ちゃんや自分でおしっこができるお友達と一緒にトイレに行ってみるのもいいかもしれません。そして、可愛い「お姉ちゃんパンツ(布パンツ)」を用意しましょう。今までのおむつからパンツになることで、あこがれの「お姉ちゃん」に変身できる魔法のアイテムです。
女の子育児はすべてにおいて雰囲気づくりで大きく変わります。大好きなごっこ遊びを取り入れ、お姉ちゃんに変身したりぬいぐるみを一緒に連れて行ったりしながら、楽しい雰囲気の中でトイレトレーニングを進めていきましょう。トイレの環境づくりとしては、可愛らしい動物やキャラクター、キラキラしたシールやマークやなどをトイレに飾りつけてみてください。保育園に行っている子は、園のトイレのように飾り付けをするのもおすすめです。
足がしっかりとつく補助便座や踏み台を使い、トイレトレーニングを安心させる
トイレトレーニングを始めると最初にトイレを怖がる子も多いです。水が流れる様子が怖い、流した時の音が大きくて怖い、など理由は様々です。音が鳴ったり、水が流れたりする便座に座らされるのですから、2、3歳の子どもにとってはそれが不安になるようです。さらに、女の子がトイレを怖がる理由の一つとして、座った時に「足がつかない不安定さ」があります。
少しでもその不安を取り除くためにも、踏み台とまたがりやすい補助便座を用意しましょう。安定感のある場所にしっかりと足をつけることで、子どもも安心するようです。トイレトレーニングはまずは便座に座ることから始めて、少しずつ慣れていくことから始めます。足が床にしっかりつきますし、座ることへの抵抗感があまりなく自分で簡単に跨げるのでなんでもやりたがるこの年齢の子どもに向いています。
パパや保育士さんと協力し、トイレトレーニングに向き合う
女の子のトイレトレーニングには、なかなか参加しづらいパパもいるようです。日中お仕事でいないので、子どもにとってデリケートなトイレ事情に関わることに抵抗を感じるパパもいます。また、わが子とはいえ、目の前で女の子がおしっこをしている姿をまじまじと見るのを、遠慮してしまうパパの気持ちもわからなくはないです。ですが、ここは気持ちを割り切って積極的に参加してもらいましょう。そのためにも女の子のおしっこやうんちの拭き方をしっかりとパパにも話しておくことが大切です。
女の子は、おしっこが出たとき「前から後ろへ」と拭くことを教えます。なぜなら、うんちなどの雑菌が膣や尿道に入ってしまうことを避けるためです。その時もゴシゴシと拭くのではなく、ポンポンと優しく拭きましょう。とても大事なことですので、パパにもしっかり教えてあげてください。
パパと一緒にスムーズにトイレに行けることは、のちに妹や弟が生まれたときやママが体調を崩したときなどにとても助かります。そして、うまくいかずにイライラしやすいトイレトレーニングを、ママ一人で抱え込むのはおすすめしません。女の子のママはトイレに一緒に入る機会が多いので、一人で抱え込んでしまいがちのようですが、決してその必要はありません。トイレトレーニングだけが育児ではないですし、ママはそのほかにしなければならないことがたくさんあるからです。トイレトレーニングの大先輩である保育士さんにも園での様子を聞き、アドバイスをもらいながら連携を密にしてみんなで協力して進めていくことが大切です。パパや保育士さんの力を存分に借りて、トイレトレーニングを進めていきましょう。
それでも女の子のトイレトレーニングがうまくいかないときは…
人間ですからそれでもうまくいかないときだってあります。気が付けば毎日毎日、子どものおしっこのことばかり考えていませんか?そんなときは、一度立ち止まって子どもがなぜおもらしをしてしまうのか、一緒に考え、本人にも聞いてみてください。その原因を取り除けるよう、もう一度対策を考え直してみましょう。そして、「おむつは遅かれ早かれ必ず取れる!」ということを思い出してください。
おむつが外れるのが遅かった子が、幼稚園卒園までに運動神経抜群に成長している子も貴方も多数ご存じだと思います。長い目で見るとトイレトレーニングは、子どもたちの成長過程の一つに過ぎないのです。しかし、トイレトレーニングを終えると子どもたちは驚くほど大きく成長し、自律心が育ちます。もう少しでトイレトレーニングが終わり、親子一緒に喜び合うことができるその瞬間を楽しみにしながら頑張って乗り越えましょう!