トイトレが進まないと、焦りからイライラしてしまいがちです。3歳、4歳と年齢が上がってきて周りの子がオムツを卒業し始めればなおさらでしょう。しかし、トイトレが進まないのには理由があるかもしれません。理由がわかれば解決できますし、イライラも抑えられるでしょう。
そこで今回は、トイトレが進まない理由と、トイトレを上手に進めていくコツをご紹介します。ポイントは「急がば回れ」です。
目次
トイトレが進まない理由と解決策
トイトレが進まない、うまくいっていたのに戻ってしまった、ということはよくあります。そんな時は、こんな理由がないか確認してみましょう。
おしっこが貯められないから
トイトレが進まない理由としてまず考えてほしいのは「体の発達」です。特にお子さんの年齢が低い場合、まだ膀胱におしっこを貯められない可能性があります。あまりにもおしっこの間隔が近い場合は、トイトレを中断しましょう。おしっこの間隔が空いてきたら、トイトレができるタイミングです。
また、言葉の発達も重要です。言葉が少なくても大人と意思疎通ができていることがカギとなります。まだ大人の言うことを理解していない様子であれば、トイトレには早い時期です。もう少し子どもの成長を待ってからゆっくり進めましょう。
ママに甘えたい時だから
トイトレが進まない理由としてもう一つ考えるべきなのは「心の発達」です。イヤイヤ期と言われる時期は、何を言っても「イヤ!」と返ってきて思うように進みません。しかし、イヤイヤ期は子どもが成長している証拠です。このイヤイヤ時期は焦ってトイトレを進めようとせずに、子どもの機嫌の良い時を狙ってトイレに誘ってみましょう。
また、下の子が生まれたりしていれば赤ちゃん返りをしている可能性もあります。トイトレが進んでいたのにまた逆戻りしてしまう大きな理由とも言えるでしょう。この時期は、トイトレに目を向けるのではなく、まずは甘えさせてあげることで心の安定をはかりましょう。トイトレはその後でも大丈夫です。
トイレが怖いから
トイトレが進まない理由として「トイレが怖い」というものもあります。理由は様々です。「トイレが暗い」「水を流す音が嫌い」「狭くて怖い」など、大人は何でもないと思っていることも子どもには重大なことなのです。
しかし、トイレの音や広さを変えることはできません。そこでおすすめしたいのは、トイレの中を飾り付けることです。好きなキャラクターのシールを貼ったり、人形を置いたりするだけで、トイレに対する恐怖心を減らすことができます。「トイレは楽しいところ」と子どもが認識すれば、トイトレはぐっと楽になります。
トイトレをうまく進めるアイテム
トイトレが進まない時には、前向きになれるようなアイテムを活用しましょう。例えば「シール」です。トイレに行けたら一つシールを貼るというようすると、それが楽しみでトイレに行くようになります。シール以外に、スタンプや小さなご褒美でもOKです。
また、トイトレの必須アイテムである「お姉さん・お兄さんパンツ」は、子どもに選ばせてあげましょう。「お姉さん・お兄さん」という言葉は、子どもを成長させてくれる魔法の言葉です。お気に入りのキャラクターがデザインされパンツを買って、「〇〇が濡れたら悲しいからトイレに行こうね」「〇〇と一緒に頑張ろう!」と前向きになれる言葉をかけてあげましょう。
いっぱい褒めるのがトイトレ成功のコツ!
トイトレが進まない時は、とにかく褒めることを意識してください。失敗が続くと、イライラしてしまいどうしても余裕がなくなります。また、期間が長くなるほど完璧にできることを目標としてしまい、ハードルを上げてしまいがちになります。
そんな時は、一度ハードルを下げて小さなことでも褒めるようにしましょう。例えば、トイレに座ることができたらその時点でたくさん褒めてあげます。そうすれば子どもの自信につながり、トイレに来ることが好きになります。もしおしっこが出たら大げさすぎるくらいに褒めましょう。成功して褒めてもらった経験が、次につながっていくのです。トイトレを始めた頃を思い出して、どんなに小さなことでも褒めてみましょう。
イベントはチャンス!トイトレが一気に進むかも
トイトレが進まない時は、この状況がいつまで続くのかと不安になるでしょう。しかし、足踏みしていたトイトレが一気に進むこともあります。
特に多いのが「誕生日」です。子どもにとって誕生日は、お姉さん・お兄さんになれたという自信がつく日です。この日をきっかけに、急にトイレに行くようになったという声もよく聞きます。
同様に、「入園」や「進級」もトイトレが進むきっかけになる可能性があります。また、保育園・幼稚園に入るということは、生活リズムも整いますし、保育士さんと連携してトイトレを進めていくこともできます。友達を意識することでやる気になることもありますから、大きなチャンスとして捉えましょう。
焦らなくても大丈夫!トイトレはわが子のペースで
トイトレが進まないと焦ってしまう気持ちはよくわかります。しかし、実はその焦りがトイトレを遅らせていることもあるのです。子どもはお母さんをよく見ていて、ため息や残念そうな顔を見逃しません。それがストレスになってしまうと、トイトレは余計に進まなくなってしまうのです。
周りの子や、ネットなどの情報に振り回される必要はありません。体も心も、一人ひとり成長の早さが違います。考えてみてください。あなたの周りに、大人になってもオムツを履いている人はいないはずです。いつかは必ずオムツは卒業できますから、マイペースに進めていきましょう。
いろんな方法を試してみて!今しかできないトイトレを楽しもう
トイトレが進まないのには様々な理由があり、それも一つとは限りません。うまくいったと思ったらまた戻ってしまうとなんてことはよくあることで、決してスムーズにいかないのがトイトレなのです。いろんな方法を試しながら、わが子と自分に合ったものを見つけましょう。長いようでも、人生のほんのわずかな時間しかできないトイトレです。成功を目指して、親子で楽しみながら進めましょう。