幼稚園の入園が決まると入園準備に大忙しになりますね。手作りの入園グッズや持ち物の名前書きなど、用意しなければいけないものはたくさんあります。その中で忘れてはいけないのがトイトレ。入園までにトイトレを完了させなければと焦っているお母さんもいるかもしれませんね。ですが、焦って進めてもいいことはありません。幼稚園入園に向けてのトイトレの進め方があるのです。
目次
幼稚園でトイトレをやってくれるから家庭ではトイトレが不要なの?
園によりますが、「トイトレはお家で行うもの」という方針の幼稚園も多く、基本的にはお家で行うことが好ましいという園がほとんどでしょう。つまり、トイトレは幼稚園にお願いするのではなく、お家で行い完了させなければいけないということなのです。
こんな話を聞いたら「もし入園までにトイトレが完了しなかったらどうなってしまうの?」と不安になりますよね。もちろんいろいろな園がありますから、一概にどの幼稚園もトイトレに協力しないということではありません。気になる方は、園見学などの際に先生にトイトレについて聞き、願書を出す前に把握しておきましょう。
もしトイトレが完全に完了していなくても大丈夫という園なら、担任の先生と相談しながら進めて行くこともできます。ただし、園では30名前後のお子さんを先生一人で見なければなりません。密にトイトレをやってもらえるという期待はせず、あくまで園生活内でのサポートをお願いする気持ちでいましょう。
トイトレが完了しているお子さんにも一つ注意点があります。それは、お家以外のトイレでも排尿ができるかどうか。園のトイレはお家とは違い便器のサイズが小さく、冬は便座が冷たいなど、同じトイレでも環境が全く違います。お出かけした先でトイレに立ち寄り、お家以外のトイレにも慣れておくことをお勧めします。
準備編 | 幼稚園に入園する為に、家庭でもトイトレをしましょう
いざトイトレを始めようとしても、まず何から手をつければよいのかわからない方もいるかもしれません。トイトレを始める時期は2~3歳の夏ごろが一般的ですが、年少クラスから入園をするとなると入園の1年前を目安にトイトレの準備を始めるといいでしょう。
まずはトイトレを行う準備が出来ているかチェックしましょう。
- 自分でイスやオマルに座ることができる
- 大人の声掛けを理解し、それに合った行動ができる
- オムツを濡らす回数が減ってきた
以上ができていればトイレトレーニングの始め時です。また、オムツを濡らす回数が減ってきたと感じたら、オムツを変える度に濡れているかどうかをチェックし書き出してみてください。どのくらい尿を溜めておくことができるのか、排尿があるのはいつも何時ごろなのかなどお子さんの排尿のリズムが掴めるので、その後のトイトレにとても役立ちますよ。
但し、注意してもらいたいのは、準備が整ったからといってどんどんとトイトレを進めないということです。トイトレが完了するまでにも絶えずお子さんの心と身体は発達していますので、その発達に見合ったトイトレをすることが大切です。例えば、膀胱がまだ未発達のままパンツを濡らさずに睡眠を摂ったり、長時間出かけたりというのは無理な話です。必ず発達に合ったトイトレを行うようにしてくださいね。
導入編 | 幼稚園に入園する為に、家庭でもトイトレをしましょう
準備ができたからといって突然トイレに誘ったり、トイレに座らせたりするのはあまり好ましくありません。なぜなら、お子さんの中でトイレがまだ何なのかが理解できていないからです。大人だって、急に知らないところに連れていかれて座らされても、恐怖を感じるだけですよね。そこで「トイレはこんなところだよ」ということを伝える導入が必要なのです。
そこでおすすめするのは絵本での導入です。今は様々な種類のトイレに関する絵本が出ていますし、仕掛けのある絵本もあるので、お子さんも楽しみながらトイレについて知ることができます。この絵本の導入は準備の段階、もしくはもっと前に行ってもいいものなので、お子さんが興味を持ったらすぐにでも導入してみてください。
絵本の読み聞かせを通してトイレに興味を持ち始めたら、今度はお家のトイレも見せてあげましょう。そこでお子さんが絵本のトイレとお家のトイレが同じものと認識することで、次の段階へ進むことができます。
実践編 | 幼稚園に入園する為に、家庭でもトイトレをしましょう
まずはトイレでの排尿の成功回数を増やしましょう。トイレへ行くタイミングや排尿の間隔を掴むまでには時間がかかるかもしれませんが、焦らずお子さんのペースで進めていきます。
<成功したとき>
思い切り褒めてあげましょう。「すごいね」「できたね」という声掛けのほかにも、「すっきりしたね」「オムツでおしっこをするより気持ちがいいね」など、トイレで排尿することは気持ちがいいことだということも伝えていけるとなお良いです。
<失敗してしまったとき>
「どうしてでちゃったの?」「だから言ったでしょ」「さっき出ないって言ったのに」「これじゃあ幼稚園にいけないよ」など、失敗した理由を聞いたり、責めたりするような言葉は決して使わないようにしてください。失敗したときにネガティブな言葉を使うと、トイトレへの恐怖心や嫌悪感から、トイレに行くことを拒むようになったり、排泄を我慢するようになったりすることがあります。「次はトイレでおしっこできるといいね」「今日の失敗は1回だけだったね!」など、ポジティブな声掛けを心がけてください。
<モチベーションが下がってしまったとき>
トイトレを続けていくと、以前に比べて失敗が多くなったり、オムツを履きたがったりと、トイトレが停滞してしまうことがあるかもしれません。そこで、お子さんの気持ちを盛り上げるアイディアをいくつか紹介します。
ごほうびシール
トイトレ中のご家庭では実践されている方も多いのではないでしょうか。トイレでおしっこやうんちができたら好きなシールをひとつ貼れるというルールです。シールが貼れることや、どんどん埋まっていくシールの台紙を見ることが、子どもにとっては嬉しくてたまらないようです。
トイレに好きなキャラクターのものを置いておく
これはトイレに行きたがらないときにおすすめの方法です。「トイレで○○ちゃんが待ってるよ」「できたら○○ちゃんに教えてあげようね」などの声掛けをすることで、お子さんにとってはまるでキャラクターが自分のトイトレを応援してくれているように感じるのです。
一緒にパンツを買いに行く
トイトレのパンツは誰が用意していますか?お母さんがお子さんの好きな色のパンツを用意するのも良いのですが、時間があるときには一緒に買いに行き、お子さんに選んでもらいましょう。自分で選んだということもあって、トイトレへの意欲が増したり、汚したくないからとトイレでの排尿が多くなったりといいことづくめです。
パパに手伝ってもらう
男の子のトイトレなら、パパに手伝ってもらうことが効果絶大です。幼稚園のトイレには、子ども用の小便器(立って排尿をするもの)があり、男の子はゆくゆくそちらで排尿をするようになります。立って行う排尿はお母さんが教えることもできるかもしれませんが、ここはパパに任せてやり方を教えてもらうことがお勧め。普段トイトレはお母さん中心というご家庭には、ぜひ試してもらいたい方法です。
家族や先生に報告する
「トイレでおしっこできたら、じぃじとばぁば(もしくは先生など)に教えようね」など、別に暮らしているご家族や、幼稚園の先生に協力を得るのも一つの手です。報告をする際は思い切り褒めてもらえるよう事前に伝えておくと良いですね。
一旦トイトレを中断する
入園まで時間がないのに中断なんかできない!という気持ちもわかりますが、トイトレが進まないのは焦る気持ちが原因の可能性もあります。トイトレはお子さんと保護者の気持ちが強く影響するものです。何事も焦ってもいいことはありませんし、まずは数日トイトレをお休みして様子を見てみましょう。お母さんもその間にリフレッシュしてくださいね。
まとめ
幼稚園の入園に向けたトイトレの方法を紹介しましたが、トイトレはお子さんによって始めるのに適した時期も、進み具合も違います。さらに、トイトレのスタートはイヤイヤ期と重なることから、ほとんどのお母さんが大変だと感じるようです。お子さんの行動や成長を大人がコントロールすることはできません。今のライフスタイルの中でできることからで構いませんので、お子さんのペースに合ったやり方を見つけ、日々の成長を楽しみながらトイトレを進めていきましょう。